これまでたくさんの家族に出会い、たくさんの家を建ててきました。その中で、「人が求める家は何だろう」と考えた回数は幾多にも及びます。だからこそ生まれた、平尾工務店ならではの家造り。私たちはこの思いを大切に、住まいづくりに携わっています。
家族が代々同じ家に暮らす風景は、時代の流れと共に少なくなってきました。個別に住まいを持つことは、決して悪いことではありません。しかし、そのことによって100年200年と住める家を建てられる職人技と、一つのものを大切に使うという習慣が失われつつあるのは、悲しいことだと思います。
そこで平尾工務店が思い立ったのは、「できるだけ長く、大切に住み継いでもらえる家をつくること」でした。私たちがつくりたいのは、“家族がずっとここに暮らしたいと心から思う家”。長年にわたって家族を「つなぐ」住まいをつくってまいります。
日本の家は、基本的に木と紙と土でできています。一つひとつはもろい材料であっても、巧みに組み合わせることで長年住める家をつくってきました。昔から、日本人は家造りの際に住居の中に上手に自然を取り入れています。障子から漏れる光、風の通る庭、外につながる縁側…。日本人にとって家は自然に寄り添うものだったのです。
平尾工務店が建てたいと思うのも、やはり自然の感性に添う家です。朽ちれば自然に還るやさしい素材をいつくしみ、愛情を持って家を建てていく。その思いが、住む人の心を落ち着かせる和みの空間をつくり出すのでしょう。
2009年から、平尾工務店では自社農園で無農薬有機栽培での野菜づくりを始めました。農園では、ものを育てて土に親しむ生活をお客様と一緒に体験しています。土に触れ合う中で、家造りが野菜づくりと同じように非常に有機的であることを少しでも感じ取ってもらうことが、私たちの願いです。
野菜づくりと家造りは、どこか似ているもの。野菜を育てて命をいただくという経験は、きっと家造りのあり方や暮らし方にもよい影響を与えるはずです。野菜づくりを通し、家造りと皆様をむすぶことは、平尾工務店ならではの取り組みだと思っています。
平尾工務店では、家は家族の生き方を反映するものだと考えています。家に合わせて暮らすのではなく、暮らしに合わせて家が変わるのです。家族とどんな風に暮らしたいですか?どんな毎日を送りたいと思っていますか?ぜひ、皆様の理想の暮らし方を平尾工務店に教えてください。
そうしてできた家を、どのように使うかは家族次第。みんなで家を上手に使えば、家族で過ごす時間がもっと楽しくなり、家族の絆も深まるはずです。家をテーマに親子で話すのもよいかもしれません。「家族でこう生きたいから、この家を選んだ」と言ってもらうことが、平尾工務店の大きな夢のひとつです。