宝塚モデルハウス1階の見どころ:魅力的なデザインと機能性
宝塚モデルハウススタッフ 三ツ木 晶子
宝塚モデルハウスのルームツアーと共に、先ずは1階の見どころをご紹介したいと思います。
アプローチと玄関の魅力
シンボルツリーのジューンベリーに迎えられ、クリスマスローズや雪柳、ビバーナムやクレマチスを施した路地のようなアプローチを進み、深い庇に守られた木の玄関扉を開けましょう。
足元のFIX窓のお陰で、道からの目を気にすることもなく自然光の明るい通り土間のような形状の玄関です。
この土間がスッキリしているのは、のれんの奥のシューズクロークの収納力があってこそ。玄関に物があふれる心配がありません。
和室と玄関ホールのデザイン
右手には、土間を介してあえてリビングと分けられた和室があり、玄関から直接出入りできる非日常空間としても落ち着いた時間が流れます。
三畳余りの広さながら、和紙貼りの建具の向こうの階段下収納もあり、やはり畳のスペースは色々に活用でき使い勝手が良いものです。
窓の外側にはぐるりと木の腰掛けが設けられ、その向こうではアオダモの葉が涼しげな木陰をつくりながら揺れています。
この土間に立ち、右手の和室、玄関ホールの桧の床、左手のポリカーボネート板の向こうに広がるLDKと目を移すと、実際以上の広がりを感じることができるでしょう。
ここからですと、天井の高さが3段階にアップしているのもよくわかります。
さあ、リビングとの引き戸を開けて中にお進みください。
リビングとキッチンの魅力
この家の魅力は何といっても桧、杉、漆喰の構成だと思います。それぞれの素材の質感は、言葉やあるいは写真でさえ伝わりにくい程の存在感があります。
リビングの杉の木組みの天井高は3メートルを超え、薪ストーブのある豊かな空間です。ソファーに腰を下ろすと、大きな掃き出し窓の向こうには出迎えてくれたあのジューンベリーの木が四季の移ろいを教えてくれています。
キッチンは、使い勝手の良いⅡ型のセミオープンタイプでダイニングの丸テーブルとの横の動線も機能的です。背面には、天井まで余すところなくスペースを利用した杉の造作家具で、収納力もたっぷり確保しています。
キッチンの手元を隠す役割も兼ねた壁は、漆喰の磨き仕上げです。つるっとした手触りながら、左官職人さんのコテで手間をかけて塗られた風合いは深みがあり見飽きません。テレビの後ろがこんな壁であれば、贅沢ですね。
ダイニングのデザインと機能性
ダイニングの丸テーブルには、デンマークのハンス・J・ウェグナーのYチェアー、照明はスウェーデンのヤコブソンランプ、傍らの薪ストーブはデンマークのモルソーと、北欧デザインとも相性の良い「木心」です。
ダイニングは、南側にあえて大きな窓を取らずロケーションの良い中庭側の東から光を取り入れ、造作の杉の棚を設け、落ち着いて過ごせるスペースとなっております。また、ダイニングには、低い位置で開閉できる小窓があり、カツラの木陰の涼しい風が流れてきてスタッフお勧めの窓です。
1階の床材とその魅力
1階の床は桧で、節もほとんど気にならない等級のものですので本当に美しいです。宝塚モデルは今年14年目を迎えておりますが、新築時は白っぽかった桧の色合いも経年変化で深みを帯び、自然の素材は年数を重ねる方が魅力を増すという事を示してくれているようです。
実際の広さは、リビングが8帖、ダイニングキッチンも合わせて約8帖の広さですが、この空気感と相まってゆったりと癒されるような感覚をぜひ味わっていただきたいと思うところです。
トイレと浴室、洗面室のデザイン
さて、LDKの奥のトイレと浴室、洗面室に向かいましょう。
1階のトイレは、桧の床に杉の壁と天井で、手洗いカウンターが杉の造作で設けられた少し広めのスペースです。無垢材なるものが調湿作用にも優れていることを証明するようにカラッとした空気を感じられます。
浴室と洗面室は水に強い桧をふんだんに用いています。浴室はメーカーの浴槽と石目調タイル、桧の壁と天井、洗い出し床の造作です。コンパクトな浴室ですので、洗面室との区切りを強度にも優れた透明のポリカ板にすることで一体化し広く見せています。
洗面室の桧の造作収納棚の扉を開けると、14年経った今でも桧の香りに包まれて幸せな気分になります。
いかがでしたでしょうか。1階だけでもまだまだ語りつくせない「木心」の魅力ですが、ぜひ実際にお過ごしいただき、あなたの心を打つ家であるかどうかを感じていただければとお待ちしております。