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五右衛門風呂

2021.07.16

リノベーション部 岩崎善浩

 

これは何かご存知でしょうか?

 

 

 約2年前にブログで書かせていただいた、古民家にこんなお風呂が有ります。いわゆる「五右衛門風呂」です。

(以前の記事は「竈」でした。こちらをご覧下さい。⇒「竈」・・この字を何て読むか解りますか?

 

 

何を隠そう我が家でも私が小学生の時は、このお風呂でした。お湯を沸かすのは当然薪でした。

私たちが生活していく上でなくてはならないお風呂。一日の中で一番幸せな時が「お風呂に入っている時」と言われる方も多いと思います。

 「五右衛門風呂」とは、竈に据え付けた鋳物製の風呂釜を下の焚口から薪を焚き付けお湯を沸かすお風呂の事です。

 

焚口

 

一般に知られる安土桃山時代の盗賊の、石川五右衛門が京都三条で釜茹での刑にされたとの言い伝えから「五右衛門風呂」のと言われています。

 江戸時代の滑稽本の「東海道中膝栗毛」にも「五右衛門風呂」の話が出てきます。お風呂の入り方が分からなくて、下駄を履いて入ったとの事だったと思いました。水の入った鋳物の窯を下から熱する訳ですから当然下がかなり熱くなっていますし、周りも熱いです。

風呂の入り方は「下水板」と言われる板を底に沈めて、その上に載って入るのです。

 今の時代に合わなくなって見かけることは少なくなりましたが、鉄製の為保温性が高く又薪の残り火で浴槽のお湯が冷めにくいという特徴が有ります。

 本体の鉄は再生できますし、紙や木材が燃料ですので資源の有効利用をしているため、エコな商品と言えるのではないでしょうか?