永く愛着を持って住める家にするには、時代の流れに左右されない普遍的なデザインや性能のよさだけでなく、暮らしを考えた設計が必要です。建築界の巨匠フランク・ロイド・ライトが提唱するオーガニックハウスは、街並みに溶け込む外観を意識しつつも家の中は独特なデザインで、暮らしのために計算しつくされた設計が施されています。
そんなオーガニックハウスの魅力を十分に感じていただけるモデルハウスをご用意しました。
家族が寛ぐリビングは、最も開放的で安らげる場所として設計されています。このリビングに訪れた人は「実際よりも広く感じる」と言います。その理由は二つ。
一つ目は、窓を天井いっぱいまでとっていることです。視界を遮る垂れ壁がなく、天井とひさしがつながることで外との連続性が生まれています。二つ目はリビングとデッキをつなげたこと。床板は同じ方向に貼り、壁に同じ煉瓦を使うことで、デッキも含めてまるで一つの部屋のように感じられるのです。
また、安らぎを与えているライトデッキは、高い天井を低い天井で縁取ることで、空間に変化と高さを生み出しています。間接照明による光も、室内をやわらかく包みます。
リビングとひと続きでありながら、独立性も備えているダイニング。半円を描く床に丸テーブルを置いています。建物を敷地から少し控えめに建てているのは、人目を気にせず、のびのびと過ごせるようにするためです。
キッチンは、シックな色合いでおしゃれにまとめました。リビングとダイニングを見渡せ、家族の様子がわかるようになっています。動線の短いL字型や物がすぐ取り出せる収納棚など、使いやすさは抜群です。オーダーメイドなので、調理する人の身長に合わせて高さを変えることができます。また、温かい料理をすぐに出せるよう、クッキングヒーターはダイニング側に。洗面台を見えないところに配置するのは、欧米に多い方法です。中央に置かれた調理台は、ホームパーティで活躍するでしょう。
キッチンから見える美しい建具を開けると広がるのは、日本の伝統美・和室です。オーガニックハウスと和室のどちらも、「自然を暮らしの中に取り込む」という考え方は共通。熟練の腕を持つ職人が手間暇かけて仕上げ、伝統を大切にしながらもモダンで遊び心を感じさせるデザインにしています。優れた技があってこそ、このすばらしいデザインが成立するのです。
三畳という小さな空間でも半円形にすることで、包み込まれるような安心感と宇宙の中にいるような広がりを同時に感じられます。また、北側の窓から差し込む光は、季節を通して一定のため、精神を安定させると言われています。大人が心から寛ぐことのできる家――それもオーガニックハウスの大切なコンセプトの一つです。
2階には広々とした空間が広がっています。窓から見えるのは、六甲の山並み。特等席のあるサロンは、このモデルハウスの人気者です。ミーティングスペースとなっているこの部屋は、セカンドリビングとしても子供部屋としても使える自由な空間。プライベートシアターとして楽しむのもおすすめです。
オーガニックハウスでは、寝室で過ごす時間をより快適にするために、細やかな工夫が凝らされています。例えば、ベッドの高さの分だけ天井を高く設計することで、寝転んだときでも圧迫感を感じさせません。窓の位置を高くし、部屋からは外を眺められても、外からは見えにくくしたことも工夫の一つです。忙しい朝に寝室だけで身支度を整えられるよう、広い収納スペースや全身を写せる鏡、化粧台もご用意しました。