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ゲルニカ

スペインの画家パブロ・ピカソの代表作「ゲルニカ」は、現在スペインのプラド美術館に保管されています。
スペイン内戦による都市無差別爆撃を主題として描かれ、反戦や抵抗のシンボルとして評価が高い作品です。
先日、縁あって「ゲルニカ」をじっくり観て来ました。
陶板美術館として有名な徳島の大塚国際美術館に、そのコピーが展示されていて、そこで鑑賞してきました。

大塚美術館に行くのは、数年ぶりとなります。毎回、とても楽しみにして行っています。
モネやルノワール、ゴッホ、シスレーといったフランス印象派絵画を見るのが好きなので、名作が所狭しに陳列されている館内に入ると、現実から逃避できる心地よい時間が過ごせるので毎回とても感激しています。
「キャンバスに絵の具」という本物と違い、陶板に焼き付けられたまがい物には違いありませんが、私にとっては、少し遠めから目に入る絵画の一枚一枚のエネルギーは、本物と変わりないインパクトがあります。
絵画に添えられたタグに書かれた本物が保管されている美術館の名前を見て、無性に現地に出向き『本物』を直に観たいという欲求にかられる事がしばしばです。

大塚美術館の陳列順は、入り口に近いところから古い順に陳列されているため、私のお目当ての印象派絵画は順路の終盤になります。なので、私は毎回最終順路から逆周りの鑑賞をしています。今回も、また同様にしました。
『ゲルニカ』は、その最上階の最終順路に展示されています。
今回の館内鑑賞ツアーも、同様に、「ゲルニカ」からスタート。
平日でもあり、また、広大な美術館の最終順路ということで到達できていない鑑賞者も多く、その場はとても静寂な空間で、私は一人で、じっくりとソファーに座り、鑑賞できました。
比較的無心の心境になれた私に、今回の「ゲルニカ」は今までになく絵画の細部まで鑑賞する余裕を与えてくれました。

絵画鑑賞も見る側の心理状態で、同じ絵を見ていても時々に評価や印象が変わるものです。
こんな貴重な機会です。せっかくの時間を、穏やかな心理状態で鑑賞したいと、しみじみ感じながら「ゲルニカ」から鑑賞をスタートしました。

書いた人社長 平尾博之

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スペインの画家パブロ・ピカソの代表作「ゲルニカ」は、現在スペインのプラド美術館に保管されています。
スペイン内戦による都市無差別爆撃を主題として描かれ、反戦や抵抗のシンボルとして評価が高い作品です。
先日、縁あって「ゲルニカ」をじっくり観て来ました。
陶板美術館として有名な徳島の大塚国際美術館に、そのコピーが展示されていて、そこで鑑賞してきました。

大塚美術館に行くのは、数年ぶりとなります。毎回、とても楽しみにして行っています。
モネやルノワール、ゴッホ、シスレーといったフランス印象派絵画を見るのが好きなので、名作が所狭しに陳列されている館内に入ると、現実から逃避できる心地よい時間が過ごせるので毎回とても感激しています。
「キャンバスに絵の具」という本物と違い、陶板に焼き付けられたまがい物には違いありませんが、私にとっては、少し遠めから目に入る絵画の一枚一枚のエネルギーは、本物と変わりないインパクトがあります。
絵画に添えられたタグに書かれた本物が保管されている美術館の名前を見て、無性に現地に出向き『本物』を直に観たいという欲求にかられる事がしばしばです。

大塚美術館の陳列順は、入り口に近いところから古い順に陳列されているため、私のお目当ての印象派絵画は順路の終盤になります。なので、私は毎回最終順路から逆周りの鑑賞をしています。今回も、また同様にしました。
『ゲルニカ』は、その最上階の最終順路に展示されています。
今回の館内鑑賞ツアーも、同様に、「ゲルニカ」からスタート。
平日でもあり、また、広大な美術館の最終順路ということで到達できていない鑑賞者も多く、その場はとても静寂な空間で、私は一人で、じっくりとソファーに座り、鑑賞できました。
比較的無心の心境になれた私に、今回の「ゲルニカ」は今までになく絵画の細部まで鑑賞する余裕を与えてくれました。

絵画鑑賞も見る側の心理状態で、同じ絵を見ていても時々に評価や印象が変わるものです。
こんな貴重な機会です。せっかくの時間を、穏やかな心理状態で鑑賞したいと、しみじみ感じながら「ゲルニカ」から鑑賞をスタートしました。

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