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社長の想い

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祖父の代からの家づくり 祖父の代からの家づくり
 もの心ついた頃の私の記憶は、祖父とともにお箸を作っている場面からはじまります。
大工だった祖父は、正月前になると山から木を伐ってきて、家族やお世話になった人たち、20数人分の新しいお箸を作るのを習慣にしていました。
 ポン、ポンと割った木を削り、やすりをかけて仕上げます。そのやすりをかけるのが、私の役目でした。割った木を手にしては、「これは曲がる」「使えるのはこれとこれ」と無造作に選り分けていく祖父の姿が不思議だったことを、鮮明に覚えています。
 そうしてできたお箸は、子どもの目から見ても美しくすっきりとしており、嬉しかったものです。
 「木ってすごいなあ」という気持ちは、この頃、私の中に宿ったのだと思います。
ふるさとの役に立ちたい ふるさとの役に立ちたい
 山に囲まれ、小川が流れ、秋には金色の稲穂が揺れる。平尾工務店のある加東市は、いかにも日本のふるさとという感じのするところです。
 ここで、私たちは学校をつくり、病院をつくり、橋を架け、道をつくってきました。もちろん、たくさんの人の住まいも建てさせてもらいました。
 「平尾工務店」の広告をつけたバスが田舎道を走り、私たちが工事をした学校のグラウンドでは、子どもたちの元気な声が響いています。先日もあるお年寄りに言われました。「私ももう少し年をとったら、平尾さんの老人ホームに入れてもらわんとなあ」。老人ホームを経営しているのはうちではないのです。でも、その方は老人ホームを、私たちが建てさせていただいたことをご存知だったんですね。
 嬉しさと同時に、私は厳粛な気持ちになります。地域に根づいた工務店として、恥ずかしくない仕事をして行かなくては。「木心の家」は、そんな私の思いをかたちにしたもののひとつなのです。
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